お悩み解決事例:自賠責に加入していなかった加害者に対して裁判を起こし500万円程度の支払を受けられた
概要
概要 | 自賠責に加入していなかった加害者に対して裁判を起こし、500万円程度の支払を受けられた事件 |
ご依頼者 | 40代 女性 |
特徴 | 加害者が自賠責に加入しておらず、事故から5年以上経っても賠償金が提示されていなかった |
解決までの流れ
ご依頼者は、自動車を運転中に、真横から信号無視してきた車に衝突されました。車は大破し、身体の方にも傷害を負いました。事故直後から手術後しばらくの間は入院し、その後1か月程度は車椅子生活を余儀なくされました。残念ながら、後遺障害も残ってしまいました(ただし、等級としては一番低い14級で済みました)。
この事件では、加害者が任意保険には加入していたものの、車検が切れており自賠責保険には加入していなかったのです。それが原因なのかは定かではありませんが、加害者の保険会社からは、事故から5年間が経っても、賠償金について何らの提案もありませんでした。やむを得ず、加害者に対して裁判を提起することにしました。
通常、裁判で支払を命じられた金額については、任意保険会社からいったん全額が支払われますが、このケースでは自賠責が本来カバーすべき金額部分を任意保険会社が払わない可能性がありました。つまり、その部分は加害者本人が負担することになるが、加害者本人に支払能力があるかはわからないということです。なので、請求額を可能な限り大きくして任意保険会社負担部分を増やすような工夫をして、裁判に臨みました。
いざ提訴してみると、加害者本人に、自賠責のカバー部分を自己負担できる程度の資力はあることがわかりました。その他、治療関係費のうち保険会社が負担してくれなかった部分(医療器具のレンタル代や交通費など)入通院期間分の入通院慰謝料と休業損害、後遺障害逸失利益と慰謝料などを請求していましたが、事故態様や過失割合についてほとんど争いがなかったこともあり、それらの損害費目について裁判所が通例の基準に依拠して損害額を計算し、その案で和解をして終結しました。