お悩み解決事例:建物の賃料を滞納した借主に賃料の支払と退去を求めた

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概要

ご依頼者40代男性
特徴建物の賃料を滞納した借主に賃料の支払と退去を求めた交渉事件

解決までの流れ

1. 依頼

他の事務所から紹介を受け、当事務所に来られました。ご依頼者はビルを所有し、その1階をある個人事業者に賃貸していました。ところがこの個人事業者が、10か月にわたって賃料の支払を怠りました。ご依頼者は、この借主に出て行ってもらいたいとのことでした。

2. 手続の流れ

いくら貸主が退去を求めても、借主が誠実に対応してくれず、結局裁判を起こすしかない、という事態はよくあります。ですから、裁判になることは覚悟していただいた上で、まずは交渉事件として着手しました。具体的には、こちらの指定する期日までに滞納した賃料を支払うよう求め、払われなければ賃貸借契約を解除し退去を求める旨の通知を出したのですが…私の予想と正反対に、借主は滞納した賃料を全額支払ってきたのです。

こうなると、仮に裁判で退去を求めても、裁判所は借主に退去するよう命じる判決までは出してくれません(賃料の支払が遅れたのは確かだが、遅れながらも全額払っているので、まだ「信頼関係が破壊された」とまでは言えないとして、退去を命じることまではしないという判断になりがちなのです)。そこで、借主と交渉して、次に滞納したときは催告なしに賃貸借契約を解除できる条項を追加し、今後の滞納に備えることにしました。

3. 事件の結果とコメント

「出て行かせる」という希望は残念ながら叶えられませんでしたが、未払賃料は全額回収できた上、これ以降きちんと賃料は支払われており、ご依頼者にも安心してもらうことができました。



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